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zoom RSS 【読んだ本】珍妃の井戸/浅田次郎

<<   作成日時 : 2006/01/16 15:19   >>

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かの名作かつ超大作『蒼穹の昴』の続編。
積ン読だった文庫をようやく読みました。
思えば『蒼穹の昴』も文庫化するやいなや飛びつくように買ったくせに、
一年近く積んどいて、ようやく去年の8月に読んだのでしたっけ。
5ヶ月ぶりに『蒼穹〜』の世界に触れたわけですが、
甦る甦る!中国歴史ロマンの世界!

ところで、どうも最近を振り返ってみて、文章が長すぎる傾向にあるので、
短く書く努力をすることにしてみます。

中国の清朝末期、西欧列強の覇権主義がこぞって中国を踏み荒らし、
我がものにしようという動乱の時期、
清朝第十一代皇帝・光緒帝の寵愛を一身に受けた側室・珍妃が、
義和団事件のどさくさの中、何者かに殺される。
はたして誰が珍妃を殺したのか?
様々な証言者から事件の真相を聞く、というかたちで
ミステリーが読み解かれていきます。

ちなみに中国では、珍妃を殺したのは西太后、というのが当ったり前の史実になっていて、
犯人が別にいるなんていうことを、うっかり口にしようものなら、
たちどころに人垣ができるので、やめた方がいいそうです。

では、この『珍妃の井戸』では、いったい誰が珍妃を殺したことになっているのか?
英国海軍の提督であるソールズベリー伯爵、ドイツ帝国の大佐・シュミット男爵、
露清銀行の総裁・ペトロヴィッチ公爵、そして東京帝国大学教授の松平子爵ら、
立憲君主制をいただく列強各国の貴族たちが、七人の証言者から話を聞いてゆき、
ついに光緒帝みずからの口から語られた珍妃殺害の真実とは…。

ミステリー自体も読ませますが、
なにより浅田次郎は、泣かせどころで泣かせるのが巧い。
電車の中で読んでいて、何度危ない目にあったことか(笑)

とはいえ、本作『珍妃の井戸』は、あくまでも『蒼穹の昴』の続編です。
もちろん本作だけを読んで読めないことはありませんが、
この作品の良さは、あの、文庫4冊を一気読みさせてしまう『蒼穹〜』の世界に、
再び浸れるところにあると思います。

珍妃の井戸』 浅田次郎 著
講談社文庫 \660-
珍妃の井戸 (講談社文庫)

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「珍妃の井戸」浅田 次郎
「蒼穹の昴」の続編。 清朝第11代皇帝の側室「珍妃」が義和団事件のさなかに死んだ。 ...続きを見る
デリシャスな本棚
2008/05/28 10:05

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 いやぁ、ええ解説ですわ!!僕も読みましたけど・・・そんなに上手に解説はできません^^僕は浅田さんの初期の「トラタマ」「初等ヤクザ〜」から入った口ですが、この方はかなりのキャパがあるのでしょう。「きんぴか」「プリズンホテル」等のアウトロー系からこの手の歴史物まで!!凄いですよね〜。しかも、マジでヤクザ人生も経験されてる様で・・・。
孤高
2006/01/16 22:37
いやいや、「解説」だなんてとんでもない(汗)
たしかに浅田次郎さんの幅の広さはもの凄いですよね。
「トラタマ」シリーズを読むと斬った張ったの人生経験にも驚かされます。
「天切り松闇語り」みたいな“江戸もの”もいいですよね。
こばけん
2006/01/17 17:33

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