こばけんdays

アクセスカウンタ

zoom RSS 【読んだ本】上高地の切り裂きジャック/島田荘司

<<   作成日時 : 2006/01/19 21:27   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 4

画像
名探偵・御手洗潔とその友人・石岡のコンビが、
奇妙な殺人事件を御手洗の明晰な推理によってカッコ良く解決してしまう、
和製ホームズのようなシリーズの一冊。
シリーズのファンの方からは怒られそうですが、
実は、この本、人から借りて読んだのだけど、
初めて島田荘司という作家さんの作品を読んだのです。
普段私が好んで読む作家さん達とはずいぶん違った作風で、
これはこれで新鮮な感じがしました。

シリーズ自体はかなり長く続いているようで、Amazonのリストマニア!に
「御手洗シリーズ」いうリストを作っている人までいました。
「占星術殺人事件」ていうシリーズ第一作は、
1984年の出版なんですね。高校生だよ、おいら。

表題と同タイトルの「上高地の切り裂きジャック」と、
「山手の幽霊」という別タイトルの中編の2本が収められていて、
どちらも読み易い長さでした。

「上高地の切り裂きジャック」では、
そこそこ有名な女優が、上高地の山中で変死体で発見される。
直接の死因は絞殺だが、なぜか腹部がナイフで切り裂かれ内臓が持ち去られている、という、
なんとも猟奇な殺人事件。
だが遺体からは、ある男の体液が発見され、あえなく逮捕されるが、
逮捕された男には、遺体から推定される死亡時刻には完璧なアリバイがある。
じゃぁ、遺体から発見された精液は一体??
女優を殺害した本当の犯人は?
アリバイづくりを可能にしたのは、はたして何があったからなのか?
奇妙なうえに不可思議な謎だらけの事件の前に、まさに名探偵登場!という状態で、
御手洗潔が、あれよあれよという間に真犯人を暴いてしまう。
難事件を明晰な推理で解決する、まさに“名探偵もの”のミステリーです。

もう一作、「山手の幽霊」。
タイトルのとおり、事件について考えれば考えるほど、
幽霊が出没したという以外説明のつかない、これまた奇妙な事件です。

横浜は山手の新興住宅地に、核シェルターのような地下室がある一軒家を、中古で買い求めた住人が、
どこからともなく漂う腐臭に我慢できず、よもやと思って、封印してあった地下室を開けてみると、
そこには、その家の前の主がミイラ化して死んでいた!
しかし前の住人は、家を売った後も横浜の街中のあちこちで目撃されていただけでなく、
酔っぱらって騒ぎを起こし逮捕までされている。
しかしその当人が、かつての自宅の地下室で死体で発見されたとなれば、
どう考えてもその男の幽霊が街をうろついていたことになるのです。
しかーし!ここでも名探偵・御手洗潔は、驚異的な推理で事件の真相をこともなく解明するのです。
そりゃもうお見事。読んでる方からしても、そんなの説明してくんなきゃ解りっこねぇよ!
と言いたくなるほどの事件の真相が明かされます。

普段こうした“名探偵もの”を読みつけていないせいか、
率直な感想としては、イマイチ馴染めず、小説を読んでいるというよりも、
アニメか映画かコミックの原作本(あるいはノベライズ)を読んでいるような感じでした。
ので、単純にエンターテイメントとしてのミステリーを読むには面白いと思います。

収録された2作のうち興味深かったのは、併せて収められた「山手の幽霊」の方。
御手洗潔がミステリーの謎を解いていく過程で、
横浜の山手や関内などの地理や歴史について非常に興味深い知識を披露してくれます。
横浜のJR根岸線て、昭和39年開通って、そんなに新しかったのね!
つまりそれまでは、列車も通らない山の中で魑魅魍魎がつい最近まで跋扈してたことになり、
幽霊出没にも妙に真実味を与えて、作品がとても興味深く面白いものになっています。


上高地の切り裂きジャック』 島田荘司 著
講談社ノベルズ \924-
上高地の切り裂きジャック (講談社ノベルス)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
上高地の切り裂きジャック 島田荘司 ●
上高地の切り裂きジャック島田 荘司 講談社 2005-11by G-Tools 2作収録の中編集。 ...続きを見る
IN MY BOOK by ゆうき
2006/02/01 02:54

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
島田荘司さんはわたしも読んだことはありません。
通勤電車で読む本を探していたので、これ読んでみます。
ねね
2006/01/20 21:40
>ねねさん
コメントありがとうございます。
私のblog読んで、読もうと思ってもらえるなんて嬉しいです。
こばけん
2006/01/23 10:47
こんにちは。
確かに、いまどき少なくなった、
天才型のぶっとんだ名探偵ですよね。
ワトソン役も、定型どおりで・・・。
わたしは、シリーズ最初から読んでいるので、
愛着があるのですが、
新作が最近イマイチだった中では、
これは面白かったです。
ゆうき
2006/02/01 02:54
>ゆうきさん
TBとコメント、ありがとうございます。
最近の新作はイマイチだったんですね…(^_^;
初・島田荘司だった私は、シリーズ第1作の
『占星術殺人事件』から繙いてみたいと思います。
こばけん
2006/02/07 15:00

コメントする help

ニックネーム
本 文
【読んだ本】上高地の切り裂きジャック/島田荘司 こばけんdays/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる