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zoom RSS 【観た映画】博士の愛した数式/原作:小川洋子

<<   作成日時 : 2006/02/02 18:01   >>

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原作を読まずして映画を観てしまいました。
しかもあんまり私のガラじゃない作品を。
ついつい、深津絵里見たさでやんす。
深津絵里、いい!
(なーんか、バカっぽい書き出しだなぁ)

交通事故が原因で脳に障害が起こり、
80分間しか記憶を保持することの出来ない元大学教授の数学者(寺尾聰)。
そうした障害があるため、食事など身の回りの世話をする者が必要なのだが、
80分以上前のことをまったく記憶していない人間とのコミュニケーションは困難を極め、
家政婦を雇ってもさっぱり長続きしないという。

その「博士」の元へ家政婦として通うことになる主人公の「私」(深津絵里)。
数学にしか興味を示さず、記憶に障害がある「博士」とのコミュニケーションは予想以上に困難で、
毎朝出勤するたびに「新しい家政婦です」と自己紹介しなければならないし、
博士も「新しい家政婦さん」についてのメモ書きを、上着にピンで留めておかないと、
訪ねてきたのが誰なのか判らない。

「博士」と「私」の単調な関係は、「私」の10歳になる息子の登場で、
愛情(と表現しては誤解を与えるか…)に満ちた人間関係へと変わり、
博士に「√(ルート)」とあだ名された息子と、「私」と「博士」の三人は、
まるで一組の親子のように、安らぎや信頼やいたわりを交わし合うようになります。

物語は、成長し数学教師となった「ルート」(吉岡秀隆)が、
教室で生徒に語り聞かせるかたちで進められます。
しかし大人になった「ルート」には、役割としての重要さはあまり無いのですが、
エピソードの紹介の端々で引用される高度な数学的事実が、
三人が過ごした時間の叙情的な描写を際だたせ、意味を与えているようです。

「博士」と過ごす少年時代の10歳の「ルート」の素直さや優しさが気持ちいい。
そして、障害者だから、ということではなく、また男性としてでもなく、
個としての「博士」という人間と向かい合う「私」の愛情に心打たれます。

障害があるからこそなのか、何の邪心もなく気持ちを交わし合う三人の関係が、
このうえなく尊いものに感じられて、心が深呼吸をしたような気持ちになれる作品です。

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2006年1月21日公開。 映画の公式サイトはこちら

原作:『博士の愛した数式』 小川 洋子 著
新潮文庫 ¥460 (税込)
第一回(2004年)本屋大賞受賞作。

博士の愛した数式
博士の愛した数式 (新潮文庫)

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博士の愛した数式
先日、丸の内東映で「博士の愛した数式」を観てきました。 50万部のベストセラーに輝いた小川洋子原作の同名小説を 小泉堯史監督が映画化した作品。 80分しか記憶が続かない数学博士という難役に寺尾聰が熱演。 彼の世話をする家政婦の杏子に深津絵里と、 その10歳の息子齋.. ...続きを見る
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2006/02/05 15:24
映画『博士の愛した数式』
『博士の愛した数式』2005年 原作・・・小川洋子「博士の愛した数式」(新潮社刊)  監督・・・小泉堯史 《CAST》寺尾聰 深津絵里 齋藤隆成 吉岡秀隆 浅丘ルリ子 ...続きを見る
多趣味が趣味♪
2006/08/04 22:08
映画DVD「博士の愛した数式」
2005年日本 題材からして重たい物だと 思ってましたが、そんなことはなく ほのぼのとした感じです。 ...続きを見る
映画DVDがそこにある。
2007/09/03 18:33

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
最後にこちらにも。
私は映画はビデオ待ち、なのですが、評判いいですね。
原作もすごーくいいので、ストーリーをご存知でもお勧めしちゃいます。
やさしくて温かい文章に涙が止まりませんでした。
ブラッド
2006/03/06 13:53

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