こばけんdays

アクセスカウンタ

zoom RSS 【読んだ本】バッテリーW/あさのあつこ

<<   作成日時 : 2006/02/02 21:02   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 3 / コメント 6

画像
はぁー。(o´ー`o) やっぱ好きです。この世界。
もう、青春ズキドキです。
『白夜行』のあとなんで、爽やかなのが読みたくて、
文庫化したばかりの『バッテリーW』にしました。
ちなみに、私は文庫でこのシリーズを追いかけているのですが、
単行本の方ではY(6)まで刊行されてシリーズは完結しています。
シリーズものを途中の巻だけいきなり書くのも、
なんとなく気が引けますが、
このシリーズ、一も二もなくオススメできるんで、
私のこんな文章読むぐらいなら、
シリーズ1巻から手に取って読んでください、って感じです。

『バッテリー』シリーズの物語は、
中学入学を目前に控えた3月、父の転勤で岡山の新田市に引っ越してきた天才投手・原田巧と、
地元の病院の跡取り息子で少年野球のキャッチャーをしていた
永倉豪とが出会うことから始まります。
運命的とも言える出会いをした巧と豪は、バッテリーとしてやっていけることに手応えを感じ、
地元・新田東中学の野球部へ進むことになりますが、そこで様々な葛藤や悩みを経験し、
周りのチームメイトと共に成長していきます。

「野球部」「中学生」というキーワードをあげると“スポ根感動もの”を連想しがちですが、
この物語は、まったくそういうところにはありません。
天才肌で他人と心を交わし合うことが上手くない巧、
少年ながら受容性や包容力を持ち合わせている豪、
そしてチームメイトの沢口、東谷、吉貞ら、少年達の動きと心が生き生きと描かれています。

『バッテリー』は、少年たちの成長の物語なのです。
巧と豪、そして仲間たちの苦悩や葛藤が、とてつもなく歯がゆく、切ない。
そして、新田という田舎町の風景描写が美しく、郷愁を誘います。
あさのあつこさんは、このあたりを描くのがほんとうに上手いです。

バッテリーW』では、中学1年の秋、
巧と豪が、初めての挫折を味わいます。

全力投球の球を投げ込む目標が見えない…。
どんどん成長してゆく巧の球を、これからも受け続けていけるのか、確かな自信がない…。
ある試合をきっかけに、巧が、豪が、ではなくバッテリーが挫折してしまうのです。

オトムライこと戸村監督に「野球をやめるか」と問われて、ハッキリとした答えを返せない豪。
苦しんでいる豪に、どんな態度を取ればいいのか、どんな言葉を掛ければいいのかわからない巧。
ほんとうに苦しくて、切ないです。

わけもわからず熱いものがこみ上げてくるシーンを、不覚にも電車の中で読んでしまい、
あやうく、涙と鼻水でぐちょぐちょの汚いオジサンになってしまうところでした(笑)

『バッテリー』は、巧と豪の二人のキャラクターだけでなく、
東谷、沢口、吉貞らチームメイトの個性も、物語を楽しめる要因となっています。
巧の弟の青波(せいは)も、時に行き詰まった兄たちに、
前へ進む糸口を与えてくれることもあって、重要なキャラクター。
また、青波の無垢な純真さが、ヒネたアニキと良い対比になっていて魅力的です。
それから、この巻から登場する強豪校・横手の3年生、門脇と瑞垣も個性が強く、
今後どのような関わり方をしてくるのか、5巻以降も楽しみです。

なお文庫には、3歳の巧と祖父・井岡洋三、祖母・聖名子を描いた
書き下ろし短編「空を仰いで」が収録されています。

バッテリーW』 あさのあつこ 著
角川文庫 \500-
バッテリー (4) (角川文庫)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(3件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
『バッテリーW』 あさのあつこ 角川文庫
&nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; バッテリー〈4〉 待望の4巻文庫化です。やっぱりこのシリーズは面白いです〜強豪、横手中学との練習試合で、巧は最強のライバル門脇を三振にとったものの、次の打者から次々に打たれ、敗れてしまう。落ち込む巧と、豪。ふたりは心通わせ... ...続きを見る
アン・バランス・ダイアリー
2006/02/07 00:18
『バッテリー』 あさのあつこ
      友だちに面白いよと言われ、ようやく読んだ『バッテリー』シリーズ。本当におもしろくておもしろくて、読み続けてしまった。1巻である『バッテリー』が出版されたのが1996年。それから完結する『バッテリーY』は2005年。作家が9年の間も力を込め書き続け、読者も続きをものすごく待ち望んだであろう作品を一気読みしてしまった。なんて贅沢でもったいないことをしてしまったんだろう! 『バッテリー』では ...続きを見る
りりこの図書館
2006/03/16 23:51
バッテリー 漫画
バッテリー (漫画)は、かわぐちかいじの作品 最近では、林 遣都 山田健太主演で映画化もされましたね ヤングサンデーで連載され単行本は全4巻まで。 天才ピッチャー・原田巧と、同級生・永倉豪のバッテリー 自分の限界を純粋に追い求める巧と、その生き方に 魅せられていく人々を描く、話題の大人気コミック! ...続きを見る
漫画ナビ
2007/08/03 17:05

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こばけんさん、何度もTBしていただいたのに、受け付けられなくて申し訳ありませんでした。
私の設定ミスだったようです。(ライブドアがスパム防止機能を始めていたのを知らなかったので・・・チェックミスです)
これに懲りずにこれからも是非よろしくお願いしますね♪

この本、私も文庫で追いかけています。この巻は、ストーリー的には大きな進展はなかったけれど、少年たちの悩む姿が初々しくて、とても良かったです。
EKKO
2006/02/07 00:15
こばけんさん、この本良かったですよね〜。
青春真っ盛りなのに、奇麗事で終わらせてないっていうか。
そこがあさのさんの魅力でもあるのだけど。
文庫の書き下ろし短編があるとかって???
オオーw(*゜o゜*)w
自分はハードで読了したので、今度挑戦してみますね。
楽しみが増えました♪
littleapple
2006/02/24 22:49
>littleappleさん
コメントありがとうございます。
なるほど単行本で読了なのですね。
ちなみに「4」だけでなく、「3」の巻末にも巧の弟・青波について描いた書き下ろし短編があるのですよ☆
こばけん
2006/02/25 02:02
>EKKOさん
その後、TBは良好です(^_^)v
確かに第4話は、表面上の物語に大きな進展はなかったけど、巧や豪の心の中は、大きく前に進んだのじゃないかな、と想像しています。
そう考えると、第5話以降がとても楽しみになるのと同時に、第6話で終わらないでくれ〜!という気持ちも増大します。
少年チャンピオンに連載されていた「ドカベン」のように延々と続かないかな(笑)
こばけん
2006/02/25 02:06
TBありがとうございました。
バッテリーってそんなことを考えるものなの?!と
鈍感な大人はドキドキして読みました。
りりこ
2006/03/16 23:54
>りりこさん
トラバ返しとコメントありがとうございます。
あら。鈍感な大人ほどドキドキするのだろうか。
私もズキドキしながら読みましたよ。
こばけん
2006/03/17 18:40

コメントする help

ニックネーム
本 文
【読んだ本】バッテリーW/あさのあつこ こばけんdays/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる