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zoom RSS 【読んだ本】平成トム・ソーヤー/原田宗典

<<   作成日時 : 2006/05/03 13:01   >>

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高校生3人を主人公にした青春群像。
ただし書かれたのは90年代の初頭で、
例えば、高校生が携帯電話で話しながら街中を歩く、
というのがかなり奇妙な光景だったりする。
そんな時代の違いも、なんだか懐かしくも心地いい一冊でした。

指先の感覚に人間ばなれした鋭敏さを持つ男子高校生ノムラノブオ。
つまり気が付いたときには「掏摸」ができるようになっていた、というわけだが、
誰にも分からないはずの“特技”が、
同じ学校の男子生徒、通称「スウガク」にバレてしまう。

神経質で不健康な印象のあるスウガクは、ノムラに「ある話」を持ちかける。

その話というのは、
とあるヤクザが裏ルートを使って、自分のバカ息子のために、
某有名私大文系学部の入試問題を入手することが判ったので、
その入試問題をノムラの“特技”を使って横取りしよう、というのである。

そんな危険な話に乗って良いものかどうか決心がつかないうちに、
ノムラの“特技”が、もう一人の人物に見破られる。
歌舞伎町でラブホテルを営む、ベテラン“同業者”のちさと婆さんは、
なぜか「若いウチから掏摸なんかやるもんじゃない」とノムラを諭したかと思えば、
「縄張りのことで因縁をつけられたら私の孫だと言えばいい」などと親切にもしてくれる。

一方、スウガクから、不正入学の情報を入手してきた人物として紹介されるのが、
可愛らしい女子高生キクチ。
役者が揃ったところで、なし崩し的にノムラ、スウガク、キクチの3人は、
ヤクザから入試問題を奪い取るべく作戦行動を開始するのである。
あらゆる状況でも入試問題を掏り取れるように、とノムラはちさと婆さんの特訓も受ける。

掏摸のベテラン・ちさと婆さんの登場や、さらに3人の作戦に絡んできたり、
ノムラ、スウガク、キクチのおかしな三角関係とか、都合よすぎじゃないかと思う展開ですが、
そこは巧いことストーリーが書かれていて、読んでいるうちにすーっと引き込まれます。

さぁ、ここからは、ネタバレ禁止の冒険ストーリーですから詳しくは書き込みませんが、
入試問題の受け渡しは赤坂にある高級ホテルで行われることも判明。
旺文社模試の理系科目で満点を取るほどのスウガクの頭で、
練りに練った作戦のはずなのに、次々に襲いかかる不測の事態と数々のピンチ!
果たして3人は首尾よく入試問題を掠め取ることが出来るのか?!
いや、そもそも楽して難関私立大に現役で合格するなんてウマイ話があるのか?

後半はたたみかけるような展開で一気に読めましたし、
ラストも青春小説らしい結末で、清々しい印象で読み終えることが出来る作品です。


平成トム・ソーヤー』 原田宗典 著
集英社 ¥1,427 (税込)
平成トム・ソーヤー

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