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zoom RSS 【読んだ本】バッテリーX/あさのあつこ

<<   作成日時 : 2006/07/11 21:13   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 2 / コメント 6

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彼らの時間は連続しているんだけれど、
読者の私としては、5ヶ月ぶりに巧と豪に逢いました。
この物語を文庫で追いかけているので、
しかたのないことなんでしょうけれど、
待っている間のウズウズはたまりません。
そして再び出会えたときの、心のはやりは何なのでしょう。
成長していく二人の野球少年。
あさのあつこさんの、瑞々しい季節と風景の描写の中、
彼らの成長を見守ることのできる幸せに
触れることのできる瞬間なのです。

やはり、(予想してたわけじゃないんだけど)
夏の100冊に入れてきましたね、角川文庫。
特設ページも出来てます。

前作『バッテリーW』では、強豪・横手二中との試合に完敗し、
初めての挫折を味わった巧と豪。

悩み苦しんだ末に豪はふたたびミットを構え、巧はマウンドに立つのですが、
どういうわけか、全力投球の巧の球がストライクに入らない…。
しかし二人とも球が荒れることについては、あまり意に介していない様子。
なにか別のことで苛つく巧。
信じて全力で向かっていけるミットさえあれば、
豪の構えるキャッチャーミットさえあれば、それで良かったのではないか。

バッテリーの心は微妙にすれ違ったままだが、
新田東中は横手との再試合に向けて、早春の季節、練習に励む。
おもえば巧が新田に引っ越してきて一年が経ったのだ。
もうすぐキャプテンだった海音寺たち三年生は卒業し、春になれば巧たちは二年生になる。
その前に横手との雪辱を果たそうというのです。

そんな季節の練習の中、
「年なんかとりたくない。
 いまの新田のチームでいつまでも楽しく野球がしたい」と零すチームメイト。
巧は「楽しいだけの野球に何の意味があるのか」と、今までと同じように反発を感じる一方、
どこかで、そんな沢口の気持ちに、心のどこかで少しだけ同調する自分を発見し、
そんなことにも戸惑いを感じるのです。

「何が欲しくて、ミットを構えてんだよ」
巧の戸惑いは言葉となって豪にぶつけられ、ぶつけられた毫もまた戸惑う。
苛立ちや戸惑い、自分の気持ちを上手く言えないもどかしさをぶつけ合いながら、
少年たちは、少しずつお互いの気持ちを理解し、自分の心がわかるようになっていきます。

バッテリーX』では、前巻から気になっていた、
横手の瑞垣と門脇も、かなり深く関わってきます。
とくに瑞垣の立ち回りは刺激的で、巧や豪は、気持ちを掻き回されたりすることも。

また、孫の危うさを見守る、巧の祖父・井岡洋三にも、
繊細な心の動きをみせる巧を、どうやって励まし導いたらいいのか逡巡するところもあり、
それを自然と理解しているのが、巧の弟・青波(せいは)だったりするところは、
このシリーズの人間関係の、相変わらずの魅力です。

しかし、「X」は、ここで終わったかぁ〜。。
ということは最終話のYの物語は…。
うーん、楽しみ。
じりじりと文庫化を待つことにしよう。


バッテリー〈5〉』 あさのあつこ著
角川文庫 ¥500(税込み)

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今日の本:『バッテリーX』(あさのあつこ)
本は買って読む・・・・ことが多かったのですが、最近の読書ライフでは、図書館の利用も織り交ぜられるようになりました。(今頃・・・。)1.本棚の重さで床が抜けそうな恐怖を感じてきたので、  別の部屋に本を移し分けたこと。2.↑その時に、「これは二度読みはしないなぁ、古本屋行きでもいいか・・・。」  という類の本も結構あったこと。3.ずっとイマイチだと思っていた近くの図書館にも、  検索すれば読みたい本が置いてあるのが分かったこと。 が、主な理由なんですが。。。でも、やっぱり「これは買いたい」本... ...続きを見る
fine days
2006/07/12 00:05
バッテリー映画化
あさのあつこさんの小説「バッテリー」が映画化されます! ↑クリック ...続きを見る
HAPPY GO LUCKY!
2006/09/13 10:51

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは☆
私もこれ、文庫で追っかけてます(^^)
巧と豪の関係もですが、
今回もばんばん登場する瑞垣君のクセモノ度合いも
気になるところですね。。。
ラストの書き下ろし作品の、もう一組のバッテリーの
話もなかなか好きでした。
あさのさんは、ほんとに生き生きした少年を書くのが上手いです。
nanayo
URL
2006/07/12 00:05
マリーも読みました。って「1」だけなんですけど (;^_^A アセアセ・・・
でも青春って感じでこーゆうのいいですよねぇ〜
もちろんちゃ〜んと「5」まで読みますので!!
マリー
URL
2006/07/12 11:55
>nanayoさん
コメントとTBありがとうございます。
瑞垣くん、キャラ炸裂してましたね。
4巻では吉貞と若干かぶっている印象でしたが、5巻で際だちました。

>マリーさん
コメントありがとうございます。
マリーさんが「5」たどり着く頃には「6」も出ているかな?
待ち遠しいような、終わってほしくないような、複雑な気分です。
こばけん
2006/07/12 15:28
こんにちは。
本のブログ「"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!」管理人ののやぎっちょと申します。
今回ブログにてリンクを紹介文つきで新しく作りましたので、ご確認いただけないかと思いコメントしました。
こちら↓
http://blog.livedoor.jp/bestbooks/archives/50517687.html

もし、不都合、紹介文の変更希望などございましたらご一報いただけると幸いです。
リンクを貼らせていただいた皆様に、この同じ文を送らせていただいています。ぎこちないところはどうぞご容赦ください。
やぎっちょ
URL
2006/07/17 16:17
TB&コメント有難うございました。
いきなりTB失礼いたしました。

我が家では、1巻を買ってきたのが主人で、それ以来、家族で心待ちにして読んでいます。息子などは、「面白かった〜!」と割と早く読むので、
「もっと、ココで巧はどういう気持ちか考えながら読んでよ〜〜」と、読み直させたりしてます。(中1には無理か?)

5巻では、巧の、豪の、瑞垣のそれぞれの葛藤が見事に描かれていましたね。何かに気づき始めている巧・・
そうだよ、もっと大事なものがあるんだよと、応援したくなりますね。
豪はどうして、病院の息子なんでしょう〜〜
一般家庭だったら、もっと迷いなく、野球に没頭できるでしょうに・・

6巻は暮れかな?楽しみですね!
でも、最終巻かと思うと、寂しいです。

映画も、文太さん、天海さん、岸谷さん良いですよね。
後は、主役の2人がどう表現してくれるか〜
あの読んだ物にしか分からない世界観を、映像でどう表現するのか。
心配でも有りますが、楽しみでも有りますね!

yoshi
URL
2006/09/14 11:37
>yoshiさん
いやいや、中一ならちゃーんと物語に自分の姿を投影して読んでるんじゃないですかね。
巧か豪か瑞垣か、誰かの気持ちになって読んでいるのでは、と思いますよ。

映画、脇はバッチリ固まっているので、主役の二人に期待ですね。
う〜ん。
楽しみに待つことにしましょう!
こばけん
2006/09/21 02:56

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