【読んだ本】憑神/浅田次郎


せっかくのブログを放置しておくのもなんなので、
読んだ本について書いていこうかなと。

で、第一弾が、浅田次郎の新刊『憑神(つきがみ)』。

一言でいって、落語。
古典落語の新作とでも言うべきか。

“笑いと涙の浅田ワールド”という意味では、もともと浅田次郎の世界って、
落語に通じるところがあったのかもしれないけど、
時代物というところで、更に落語的印象が強い作品。

婿入り先から追い出された武家の次男坊が、
ひょんなことから破れ祠に手を合わせてしまったことから、物騒な神様に憑かれてしまう。

基本は主人公の彦四郎と神様たちとの関係に描かれる“笑い”でありながら、
肝心なところではきっちり泣かす、浅田節は、あいかわらずサスガです。

いわゆるファンタジー系という部分では、「メトロに乗って」「椿山課長の七日間」、
江戸っ子モノというところでは「天切り松闇語り」あたりとも通じるものあり。
浅田ファンなら是非読むべし!の一冊でした。

新潮社 \1,575-憑神

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この記事へのコメント

たかとう
2005年12月02日 00:54
こんばんは~。
そうそう、落語的なんですよね。このお話。
主人公の切羽詰った境遇はよく考えたら笑えないものなんですけど、洒脱な語り口とちょっとドタバタっぽいところが落語っぽいというか。
こばけん
2005年12月02日 15:18
たかとうさん、TB&コメントありがとうございます。
たかとうさんがblogで書いているとおり、
浅田次郎作の落語“お江戸版”が『憑き神』なら、
浅田落語“現代版”は『プリズンホテル』。
笑って泣かせる名人芸!
良い対比だと思います。

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