【観た舞台】12人の優しい日本人/脚本:三谷幸喜

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ひょんなことからプラチナ・チケットが手に入って観ることができました!
(Fさんに大感謝!)
三谷幸喜 作・演出の『12人の優しい日本人』。
もう、最っ高に笑えました。うらやましいかぁぁっ!

元ネタは、法廷サスペンスの代表作、
ヘンリー・フォンダ主演の映画『12人の怒れる男』。
これが三谷幸喜の手に掛かると最高のコメディになっちゃう。
ほーら、よく知らなくても観たくなるでしょう?

劇場へ入ると、舞台の小道具・大道具が丸見え。
陪審室の中での芝居ですから、椅子は12脚あるんだけど、
なぜか、一脚だけ異様~に小さい。
他の椅子はいかにも裁判所らしい立派な古めかしい椅子なのに、
一脚だけミニチュア・アンティークみたいに小さい。
もうそれだけであれこれ想像しちゃって、
幕が開く前から楽しませてくれます。

脚本は、もし日本に陪審員制度があったら…という設定で、
とある殺人事件について12人の陪審員たちが審議に奮闘する姿があまりにも滑稽!
という三谷氏お得意のシチュエーションコメディです。
今となっては現実に裁判員制度の導入が進められているので、なんとなくリアリティもありますが、
このお芝居、実は三谷幸喜主宰の劇団「東京サンシャインボーイズ」による初演は、15年前の1990年。
翌年の91年にはアルゴプロジェクト(なつかしー!)によって映画化もされています。

で、今回の再演となるわけですが、まずはストーリー。
別れた元夫を殺害してしまった元妻は、正当防衛で無罪か、はたまた有罪(殺人)か、
ということころが審議の争点となるはずなのに、
被害者の元夫が無職で酒飲み、という典型的人間失格タイプであるのと、
被告人の元妻が若くて美人ということから、審議はあっさり無罪で全会一致。
おいおいもう終わりかよと思いきや、議論好きの一人が急きょ有罪に転じて、
一人ひとりに無罪と判断した理由を問いつめていくことから、審議の雲行きが変わってくる…という筋書きで、
有罪・無罪を行ったり来たりする陪審員たちが、とにかく大笑いなのです。
下敷きになった映画「12人の怒れる男」もそうでしたが、
12人が12人、年齢や職業がバラバラなのはもちろん、
性格・キャラクターも見事にバラッバラで、この絡み合いが笑いを更に増幅させます。

どったばったな激論の末、ようやく判決が確定するところで、芝居としては充分見せていて、
そこで終わっても大拍手!なところなんですが、
そこで終わらないところが、さすが三谷幸喜!
陪審室を退出しながら交わされる会話で、ハナシとしてはもう一段オチがくるのです。
もうヤラレターという感じで大満足の大団円。

すでに15年前に書かれた脚本なので、特に変わってないのかな、と思いきや、
携帯電話はもちろん小道具として必須。
「愛知万博」とか「姉歯」とか「出会い系ネット」とかも飛び出したりして、
バッチリ2005年バージョンになってました。

一新されたキャスティングも超豪華で、12人全員書いてしまうと、
浅野和之、石田ゆり子、伊藤正之、江口洋介、小日向文世、鈴木砂羽、
筒井道隆、生瀬勝久、温水洋一、堀内敬子、堀部圭亮、山寺宏一、という顔ぶれ。
山寺さん、おもしろかったっすー。
エグヨウも舞台初挑戦とのことでしたが堂々たるものでした。
そしてなにより生石田ゆり子を見ることができたし…(´ー`)

残念ながら舞台のチケットはもう手に入らないと思いますが、
脚本としての面白さは映画も大筋で変わっていないので、DVDで観ることをオススメします。
いや、映画バージョンも、塩見三省さん相島一之さんとか、若かりし頃の豊川悦司が出てたりするので、
今回のPARCO劇場を観た人にも是非に!のオススメです。

12人の優しい日本人
配給:アルゴプロジェクト(1991年)  \4,935-
12人の優しい日本人 [DVD]

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  • 『12人の優しい日本人』 12/10夜公演

    Excerpt: ようやく完成(爆) 『THE有頂天ホテル』完成披露試写会@六本木ヒルズと順番が前後しちゃった『12人の優しい日本人』「日本にもし、陪審員制度があったら」というテーマで、東京サンシャインボーイズ時代の1.. Weblog: |あんぱ的日々放談|∇ ̄●)ο racked: 2005-12-20 00:23
  • 12人の優しい日本人

    Excerpt: 12人の優しい日本人PARCO劇場2005年12月24日(土)14:05~16:10俗に言うプラチナチケットに近い。私もやっと手に入れました(定価の何倍かで…)。三谷幸喜作ということを知らないままに、.. Weblog: 私的落語~だけじゃない~日記 racked: 2005-12-24 20:28