【観た舞台】クロノス/演劇集団キャラメルボックス

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この年末のクソ忙しいさなか
暢気に芝居のレビューなぞ書いている場合ではないのだが、
観ちゃったのだから仕方がない、書く。
しかも「千秋楽を観てきました」という、
レビューとしてはかなり役に立たないタイミングではありますが、
役に立たない度で言えば、先日の三谷さんの芝居(12人の~)も
かなり役に立たなかったので、
この際、人の役に立とうなんておこがましいことを考えるのはやめて、
書く。

ある程度の頻度でブログを更新するようになってほぼ2ヶ月。
先頭の1ブロックを興味をそそるような文章にして、
そのアーティクルを読んでみたい気にさせる方が良いことは、
ひとつのコツみたいな感じで分かってきたのだけど、
まるで興味をそそらない書き出しをしてしまったよ。とほほ。

さて、観てきました。
大好きな劇団「演劇集団キャラメルボックス」のクリスマスツアーで、
しかも新作の『クロノス』。

今回は、キャラメルには珍しく原作が存在し、
梶尾真治さんの『クロノス・ジョウンターの伝説』という小説です。
これは、この秋公開になった映画「この胸いっぱいの愛を」の原作本でもあるので、
あっちゃこっちゃでレビューが上がっていることでしょう。

キャラメルのオリジナル脚本(て、キャラメルの場合ほとんどオリジナルですが)でも
以前から結構やっている“タイムトラベルもの”です。
タイトルになっている「クロノス・ジョウンター」というのは機械装置の名前で、
物質を過去に転送することができる、いわば一方通行のタイムマシンです。
事故で失ってしまった愛する女性・来未子の命を事故で失ってしまった主人公・吹原和彦は、
この装置を使って来美子の命を救おう、つまり過去を変えようと考えます。

ところがこの装置に、時間を遡ることに対する“副作用”ともいえる、致命的な欠陥が発見されます。
そもそも人間が時の流れに逆らうことは許されるはずのない行為。
それを無理に遡ると、その反動で、一旦「過去」に遡ったあと「現在」を飛び越え、
「未来」へ弾き飛ばされてしまうのです。、
例えば、過去へ1日遡ると、2日後の未来へ飛ばされる、というように。
しかも、その飛ばされ方は、回数を重ねるごとに大きくなり、
何度も過去に戻るうちに、とんでもない未来へ飛ばされてしまうのです。

つまり、愛する人を救ったところで、
その後に自分が飛ばされた世界では、もうその人は生きていない…。
それでも来美子を救いたい、来美子に生きて欲しい、という吹原の強い思い。
もともと本だの映画だの芝居だのに涙腺のゆるい私は、
キャラメルボックスを観にいくたびにヤラレてしまうのですが、
今回も、ここんとこでヤラレてしまいました。

菅野くんの熱演も良かったし、岡内さんもステキでした。
(岡内さんの出番が意外と少なくて残念でしたが)
いつものように笑って泣いて、ホントに楽しい舞台で、
千秋楽だったので成井豊さんの舞台挨拶も(!)あって、
「30年経っても40年経ってもキャラメルボックスはずっとこのまま行きます!」という
成井さんの挨拶が、実はぜんぶの中で一番熱くて感激しました。
この、キャラメルボックスの若くて熱くて青臭いとこが好きなんだな。

ただ、ストーリーの結末には、納得いったようないかないような。
千秋楽だったとはいえ、ネタバレはしたくないので、詳しくは書きませんが、
芝居として、あれはあれで「あり」な結末だったとも思うけど、
物語としては、まるっきり逆の結末の方が、個人的には好みだったのかもしれません。
(くわしく書きてー!)

舞台も良かったので、是非原作も読んでみようと思い、
珍しくグッズ販売コーナーで梶尾さんの原作本を求めて帰りました。

『クロノス』は、1月12日(木)~15日(日)の4日間、
「ニューイヤースペシャル横浜公演」として横浜BLITZで上演があります。
劇団HPでチェックしたら、土日は前売りほぼ完売状態でしたが、
12日(木)と13日(金)は、激しく空席があるようなので(笑)、
少しでも興味のある方はぜひ。

クロノス・ジョウンターの伝説(新編)』 梶尾真治 著
朝日ソノラマ \1,050-

なお、キャラメルボックスの公式HPでは、
劇団創立20周年を記念した「アニバーサリー・ブログ」が立ち上がっていて、
コメントもトラックバックもOKなようですが、
もちろんTB張りに行くなんて大それたマネはしないのである(笑)

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    Excerpt: 「【観た芝居】クロノス/演劇集団キャラメルボックス」について 「クロノス」ものすごーく観たかったんですけど、福岡なんです。映画「この胸いっぱいの愛を。」で我慢しました。昔は良く新神戸や、良かったもの.. Weblog: めいほあしあんだ racked: 2006-01-26 00:39