【観た舞台】俺たちは志士じゃない/演劇集団キャラメルボックス

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今年のキャラメルボックスはスゴイ。
もんのすごいたくさん舞台やってる。
未発表のもの(クリスマス公演)も含めると、
今年はおそらく年間6本。
しかも東京のみの公演は(おそらく)1本だけ。
ひとつの劇団で6本ということ自体が驚きだけど、
役者さんや制作陣はもんのすごいタイトなスケジュールを
こなしているに違いない。
なのに“手が回ってない感”が全く覗われないどころか、
むしろ、すごく良い!

前回公演の『ミス・ダンデライオン』『あしたあなたあいたい』は、
オリジナル脚本ではなく、梶尾真治さんの原作を舞台化し、
しかも約60分の物語を2本立てで上演する、という意欲的な試みで、
尚かつ舞台の上の役者さん達にも輝きを感じました。

先月観たばかりなのに今月もまたキャラメルを観ることができる!
という幸せを感じつつ、行ってきました。池袋サンシャイン劇場。
この日(6/25)は日曜ということもあって、
例によって“大きな声では言えないくらいの満員御礼”状態(笑)

俺たちは志士じゃない』は、3度目となる再々演ですが、
チャレンジシアターと銘打っているだけに、今回のチャレンジは、
演出が脚本コンビの成井豊さん&真柴あずきさんではなく、
劇団M.O.P.のマキノノゾミさん。
初演(94年)、再演(98年)とも観ていますが、かなり違います。
ずいぶん昔の記憶との比較なので、“印象”になっちゃうんだけど、かなり違う。
幕の開き方からして違いましたから。
や、その前に「前説」から違ってたかw
あれも演出マキノさんの意向なんでしょうか。と推察します。

印象論ばかり先行するのもアレなので、本作『俺たちは志士じゃない』とは、
どんな物語かというと、
時は幕末、舞台は京都。
とくれば新撰組vs勤皇の志士という構図は避けられませんが、
主人公は沖田総司でもなければ坂本龍馬でもなく、江戸出身の浪人2人。

二人は、新撰組を“脱走”して追われているところを、
偶然出会った岩国藩士・鶴橋清之助に助けられて、
老舗の商家の土蔵に匿ってもらったのは良いのですが、
この岩国藩士、二人を、こともあろうに坂本龍馬と中岡慎太郎だと勘違い。
新撰組に追われているのも合点がいくとばかりに匿ってくれたわけです。

勘違いされるのにもそれなりの理由があるとはいえ、
本当のことを言えば追い出されて新撰組につかまってしまうだろうから、
二人は成り行きに任せて坂本・中岡のフリをし始めるのですが、
なんとそこへホンモノの勤皇の志士、桂小五郎がたずねてくることになったから、さぁ大変!
江戸の大工の倅と酒屋の倅、神田松吉品川竹次郎の運命やいかに~!
複雑な思惑や事情が綾のように絡まって物語は進んでいくのですが…

というお話しで、もちろん笑いどころ満載。
特に坂口理恵さん演ずる老舗商家の女中頭「ぬい」役は、相当、オイシイところを持っていきます。
また、薩摩や長州といった尊皇攘夷のメインストリームではないところにいる、
「岩国藩」が舞台というのも、笑いのポイントがかなり埋め込まれていますね。

そしてラストへ向かうストーリー展開の中では、
キャラメルの脚本らしく、泣かせどころももちろん有り。
隣の長州藩に頼ることばかりを考えるのではなく、
自ら志士たるべく立ち上がろうとした清之助ら若き岩国藩士たちと、
流されるままに生きてきたと思われる松吉・竹治郎とがやり合う場面では、
涙腺の弱いヒトになってしまいました(いつものことだが)。

客演の方々も役にバッチリはまっていて魅力的でしたし、
前回『あしたあなたあいたい』で枢月圭の役が良かった温井摩耶さんが、
今回も準主役級といえる重要な役どころを演じていて、これがまた上手かったし綺麗でした。

それと、今回は音楽が特に良かった気がします。
これも演出がマキノノゾミさんであることと深く関連がある模様。
ブルースギターの楽曲も多用されていて、選曲や曲の使い方など、
いつものキャラメルとはガラリ印象が違いました。

というわけで、今回のステージも大満足。
東京公演の千秋楽は7/2(日)ですので、興味を持たれた方には是非オススメします。
平日はまだまだお席があるようです。
そして、7/8(土)~16(日)新神戸オリエンタル劇場での公演も、
平日はまだまだお席があるようです。


演劇集団キャラメルボックス 2006
チャレンジシアターvol.4 マキノノゾミ×キャラメルボックス
俺たちは志士じゃない

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