【観た映画】硫黄島からの手紙/監督:クリント・イーストウッド

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これは、大晦日の前日(12/30)に観ました。
っていうと、随分前のことみたいですが、ほんの1週間前。
年末年始の感覚ってスゴイなぁ。。
さて、話題の本作は『父親たちの星条旗』と対を成す「硫黄島二部作」。
噂に違わずすごい映画だった。
アメリカ人であるクリント・イーストウッドが監督をして、あの作品になるところがすごい。

米軍にとって硫黄島を陥落することは、
日本の本土に攻撃をかけるための戦術上の橋頭堡を築く意味を持つ。
逆に日本から見れば、直接の本土攻撃を可能にする硫黄島陥落は、
何事に代えてでも阻止しなければならない。

そうした日米両軍にとって非常に重要な意味を持つ硫黄島を舞台に、
米軍側からの視点、日本からの視点の両方をもって描かれたのが、この硫黄島二部作であり、
日本軍、特に現地で戦った兵士達の目線で、この硫黄島での戦闘を描いたのが、
『硫黄島からの手紙』です。

すでにあまりに有名になっている両作品なので、
いわゆるイントロダクションやあらすじについての記述はオフィシャルサイトに委ねて、
個人的な感想を書くにとどめてコンパクトに。

『父親たちの星条旗』を観たときには、
あぁ、歴史ドキュメンタリーなんだ、戦勝国の作る映画だなぁ、と、
アメリカ人の目から見たアメリカの戦争を感じつつ、
批判精神というか検証主義に満ちた良い映画だな、と思いましたが、
この『硫黄島からの手紙』は驚きました。
日本人が撮ったらセンチメンタリズムに走る敗戦国の映画になってしまうところですが、
そうした情緒に流されない、しかし人間味あふれるドラマとして撮影されていました。

二宮和也演じる西郷や、その同僚である兵士達の姿が、
非常に主観的に(つまり当事者たちの目線で)描かれていたのはもちろん、
玉砕して皇国の御魂となることが「美学」とされていた戦争終盤の当時、
最後まで「死ぬな」と命じ、その信念を貫こうとした栗林中将(渡辺謙)、
傷ついた米兵の命を救い、戦場においてもリベラルであり続けようとした、
伊原剛志扮する元オリンピック・メダリストの士官。
日本の軍隊においては“異質”であった彼らの姿まで、
私たち日本人の目から見て不自然に映らない、本質を捉えた描かれ方をしていたと思います。

クリント・イーストウッドという素晴らしい作り手が監督をしたことによって、
硫黄島の物語が、邦画としてではなく洋画として世に出たことに喝采を送りたいです。

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